泣いてみろ、乞うてもいい結末までのあらすじ!21~30話ネタバレ

泣いてみろ、乞うてもいい 結末までのあらすじ の結末やネタバレを詳しく知りたいと考える方に向けて、この記事では作品の核心に迫ります!
原作は韓国のウェブ小説であり、その壮大な物語がどのように展開し、登場人物たちの運命がどのような結末を迎えるのか、多くの読者が気になるところでしょう。
21話から30話を中心に物語の節目を詳細に解説し、主要登場人物であるレイラ、カイル、マティアスの関係性の変化やそれぞれの内面に迫ります。
また、この魅力的な物語をどこで読めるのかについても触れていきますよ♪
- 物語の重要なターニングポイントとなる各話のあらすじ
- 主要登場人物たちの関係性の変化と心理描写
- 物語の背景にある人間関係とそれぞれの思惑
- 作品を読むためのおすすめ電子書籍サービス

泣いてみろ、乞うてもいい 結末までのあらすじ21~26話を徹底解説

- 21話のネタバレとあらすじ
- 22話で明かされる出来事
- 23話の展開を深掘り
- 24話での心情変化
- 25話の婚約式
- 26話、マティアスの決断
21話のネタバレとあらすじ

21話では、ビルおじさんが故郷へ数日間家を空けることになります。
レイラは一人残されるビルおじさんを気遣い、毅然とした態度で送り出しますが、ビルおじさんはレイラのことを心配する気持ちを隠しきれません。
この世でたった一人の血縁である兄の訃報を受け、故郷へ行かざるを得ない状況に置かれたため、レイラを一人残すことに大きな葛藤を抱えていました。
ビルおじさんは、家を空ける前に戸締まりや猟銃の取り扱いについてレイラに何度も念を押します。
レイラは落ち着いてそれに応じ、一人でも大丈夫だとビルおじさんを安心させようとします。
しかし、ビルおじさんは、数ヵ月離れるかのようにレイラのことを心配する気持ちが募っていました。
一方、カイルはパーティーが原因でレイラが自分を避けていると確信し始めます。
レイラからの「今日は一日中図書館に行く予定なので家を留守にしている」といったメモが何日も続いており、最初はその配慮だと思っていましたが、次第に避けられている言い訳だと感じ始めます。
カイルは衝動的にレイラの小屋を訪れ、そこでレイラと再会します。テーブルを挟んで座ったカイルは、過去の自分の言動についてレイラに謝罪しました。
レイラはカイルを怒っていないと伝えますが、同時に「良い友達でいるために、少し距離を置いた方がいい」と、パーティーでの出来事をきっかけに感じた自身の気持ちを伝えるのです。
22話で明かされる出来事
マティアスは、夕食前に離れで仕事をしようと邸宅を出ますが、無意識のうちに庭師の小屋へ続く道に足が向いてしまいます。
彼は、レイラへの制御不能な感情に嫌悪感を抱いています。
自分の管轄する世界すべてが秩序正しくあることを望み、女性に執着すること自体が邪魔だと考えていました。
しかし、レイラに敏感に反応してしまう自身の姿に不快感を感じています。
彼女に会うと、全ての感覚が彼女に集中し、抑えきれない熱気が体の奥底から湧き上がるため、このような状態に陥る自分が嫌だと考えているようです。
その頃、カイルを見送ったレイラは、裏庭で巣から落ちたばかりの小鳥を見つけます。
レイラは小鳥を巣に戻すために梯子を使って木に登りますが、バランスを崩して枝から落ちてしまいます。
その瞬間、レイラはビルおじさんやカイルの名前を叫びますが、そこに現れたのはヘルハルト公爵、つまりマティアスでした。
マティアスは、危機に瀕したレイラの状況をのんびりとした態度で見つめ、「助けてあげようか?」と尋ねます。
レイラはあの狂人かと恐怖を感じながらも拒否しますが、枝が折れる音を聞いて、結局はマティアスに助けを求めます。
マティアスはレイラを抱き止め、地面に倒れ込みます。
レイラはマティアスの腕の中に抱きかかえられ、その体温や鼓動を感じ、困惑と見知らぬ感覚に襲われます。
混乱の中で、レイラは必死にもがき、マティアスの耳を噛んでしまいます。
その行動に呆れながらも、マティアスはレイラの唇を深く飲み込み、熱気を帯びたまま止められなくなるのです。
23話の展開を深掘り
マティアスとレイラはもつれ合い、レイラは自分が何をしているのかさえ理解できない状況に陥ります。
息苦しさと恐怖が彼女を支配し、マティアスの激しさは増すばかりでした。
レイラのブラウスがはだけ、マティアスの唇が首筋に触れた瞬間、彼女は意識を取り戻します。
レイラは激しく抵抗し、マティアスのシャツのボタンを引きちぎり、彼の首筋には爪痕が残されます。
マティアスの唇はレイラの鎖骨に赤い跡を残し、その下がるところでレイラは恐怖から泣き出してしまいます。
しかし、マティアスはそれ以上進まず、レイラを見下ろします。彼の目は情欲に駆られた男のようではなく、ただ深くて静かでした。
その態度がレイラの羞恥心をさらに煽ります。マティアスはゆっくりと体を起こし、レイラから離れて座り、自身の行動に失笑します。
彼にとってレイラは取るに足らない存在であり、このような感情に動揺している自分が滑稽だと感じているようです。
レイラは木の下まで逃げ、震える手で木の枝を握りしめ、マティアスを睨みつけます。
マティアスはレイラを無視し、彼女の細い首を絞めたいという衝動を抑えながら、背を向け去っていくのです。
レイラは水道に駆け寄り、顔や首筋を洗い、記憶を消し去ろうとしますが、マティアスの残した感覚は鮮明に残り、彼女を苦しめます。
一方、カイルはレイラの言葉の真意を理解し、彼女を失いたくないという強い思いから、父親にレイラとの結婚を申し出ます。
カイルは来年、大学進学のために首都へ発ち、レイラはここに残って教師になるという未来に納得できませんでした。
彼はレイラとともに大学へ行き、医師と鳥を研究する科学者として、友達であり恋人、そして家族として生きていきたいという夢を父親に語ります。
カイルの父親は、彼の真剣な思いを受け止め、レイラのことを後援する用意もあると伝えます。
しかし、カイルはレイラとの結婚こそが一番の望みだと断言し、父親に協力を求めるのです。
24話での心情変化
ビルおじさんが不在の間、レイラは一人で過ごす4日間を経験します。
この間、彼女はビルおじさんの言葉に従い、戸締りをし、猟銃をベッドの横に置いて過ごしていました。
しかし、眠りは浅く、殴られたり捨てられたりする悪夢に悩まされ、時にはマティアスとのキスの記憶もよぎり、夢はさらに深いものとなるのです。
昼間は家事や家畜の世話をしながら休みなく動き回りますが、集中できず、夜になると再び悪夢に襲われる日々が続きます。
4日目の朝、裏庭で立ち止まったレイラは、ビルおじさんが常にそばにいてくれたことに気づきます。
ビルおじさんと離れて過ごすことがなかったため、一人でいることの寂しさ、悲しさ、そして幼い頃に一人で世界を彷徨っていた時の恐怖を改めて感じます。
彼女は鶏に餌を与えたり、ヤギの乳を搾ったりしながらも、祈るようにビルおじさんの帰りを願うのです。
ビルおじさんが戻ってくれば、この全ての混乱や漠然とした気持ちも消えるだろうと考えていました。
その頃、カイルは父親にレイラとの結婚の意思を伝えた後も、机の上の本は開かれたまま、空を眺めていました。
父親はカイルの真剣な気持ちを理解しようと、数日間考える時間を与えます。
カイルは父親がレイラとの結婚に反対しないことを確認し、結婚は二人のためだけでなく、家族の体面や威信も関わることだと理解を示します。
しかし、それ以上に一生を共にする相手が重要であり、レイラなしでは良い医者、良い夫、良い父親として生きていく自信がないと、父親に強く訴えかけます。
彼の両親が愛するカイルの姿には、レイラの影響が大きく、彼女こそが自分の良い面を作ってくれたと信じていました。
カイルはレイラを失いたくないと訴え、彼女を守る手助けを父親に求めます。
夕方になってもビルおじさんは帰ってこず、不安になったレイラは、かつて両親に捨てられた幼い頃の記憶を思い出します。
母親の「遠くへ」という言葉、父親の病死、そして親戚に放置された日々。
それら全てがレイラを再び孤独へと追い詰めます。
しかし、そんな時、プラタナスの道でビルおじさんの姿を見つけ、レイラは安堵から彼に向かって走り出します。
まさにその時、公爵を乗せた黒い車がプラタナスの道に入ってきたのです。
25話の婚約式

ビルおじさんが帰宅したことで、レイラは孤独から解放され、大人になることへの悲しみやマティアスとの記憶も薄れていくように感じました。
季節は進み、アルビスはマティアスの婚約式に向けて華やかな祭りの雰囲気に包まれていきます。
モナ夫人は、婚約式の準備の規模に驚きつつも、レイラに優しく接します。
レイラは数日経っても消えないマティアスが首筋に残した跡を気にしますが、婚約式が近づくにつれて、彼が森を訪れていないことに安堵していました。
婚約式当日、クロディーヌは淡いピンクのドレスを身につけ、美しく着飾ります。
彼女はメイドに、レイラがまだ来ていないか尋ね、レイラに髪を飾るバラを摘んでくるよう指示したことを話します。
ブラント伯爵夫人はクロディーヌがわざわざレイラを呼んだことに不満を示しますが、クロディーヌは「ついでに」と答えました。
クロディーヌは、花を受け取るついでに、旧友であるレイラからのお祝いも受け取れたらとつぶやきます。
レイラは、クロディーヌが花だけでなく、別の意図があることを察しながらも、クロディーヌの部屋へ向かいました。
レイラはマティアスとの出来事を「不幸な事故」と自分に言い聞かせ、クロディーヌの寝室に到着します。
レイラはクロディーヌの美しさを心から褒め、クロディーヌはヘルハルト公爵の目にも自分が美しく映るか尋ねました。
レイラは公爵の名前を聞いて動揺しますが、すぐに「きっとそうでしょう」と返事をします。
クロディーヌはレイラにバラを受け取らせ、いつもより多い代金を渡します。レイラはそのお金を受け取り、感謝の言葉を述べますが、内心では屈辱的な気持ちを抱いていました。
部屋を出たレイラは、急いで使用人用の通路を進みますが、階段を上がってきたマティアスとぶつかってしまいます。
マティアスはレイラを見下ろし、レイラは顔を赤らめて目を合わせようとしません。
マティアスが通り過ぎると、レイラは逃げるように邸宅を離れます。
夕方、婚約パーティーに招待された客がアルビスに集まる中、レイラは小屋で静かに過ごしました。
家庭菜園の草むしりやヤギの世話、夕食の準備などを終え、森を散歩し、お気に入りの木に登って夕焼けを眺めます。やがて日が暮れ、空を見上げながら、レイラはマティアスの瞳の色を思い出し、どこか虚しい気持ちになります。
その時、木の下に見慣れたカイルの姿を発見し、喜びの声を上げます。カイルはレイラがいつもこの川辺を訪れることを知っていたため、彼女を探しに来たのです。
カイルは普段と違う穏やかな瞳でレイラを見つめ、「結婚しよう」とプロポーズします。
26話、マティアスの決断

首都ラッツはバラの香りに満ち、マティアスは皇太子宮の庭園を歩きながら、その事実に気づきます。
彼は近衛隊の他の将校たちと雑談を交わし、婚約者が遠方にいることをからかわれても軽く受け流していました。
昨年の夏にクロディーヌとの婚約パーティーは成功裏に終わり、彼らは正式な婚約関係になりましたが、マティアス自身は大きな変化を感じていませんでした。
婚約後、マティアスはベルク軍の近衛隊に配属され首都へ、クロディーヌもカルスバル近くの領地へ戻ったため、物理的な距離がありました。
同僚の将校から、将校の服務を終えようと考えていると聞かれたマティアスは、意外にも1年ほど延長するつもりだと答えます。
結婚して家門のことに集中する予定ではなかったのかと問われると、結婚は来年くらいだと答えます。
ブラント家から婚約期間を1年延ばすよう要請があったこともあり、ヘルハルト家もそれを受け入れたのです。
マティアスが滞在していた邸宅に戻ると、皇女の結婚式に出席するため祖母と母が到着したことを告げられます。
バラが咲いた週末の午後、カイルはレイラの元を訪れ、いつものように「結婚しよう」とプロポーズします。
レイラとビルおじさんは慣れた様子で、レイラは優しくも断固とした口調で断ります。
しかし、カイルは諦めず、明日またプロポーズすると言います。
ビルおじさんは、カイルの厚かましいほどの粘り強さに感心しつつ、最近は彼が可哀想に思えてきていました。
エトマン博士がビルおじさんを訪れ、レイラを大学に行かせ、カイルと結婚させることを提案していたからです。
エトマン博士は、カイルがレイラを心から愛しており、彼女が自分をより良い人間にしてくれたと話したことをビルおじさんに伝えます。
ビルおじさんは、エトマン博士の寛大な提案に驚き、カイルを信じてレイラを結婚させるべきかと迷い始めます。
ビルおじさんは、最終的にレイラに「あのいい奴と結婚して、子供をたくさん産んで、本当の家族を作る」ようにと勧め、ラッツ行きの汽車の切符と旅費を渡しました。
最初は躊躇していたレイラも、ビルおじさんの真剣な思いを受け止め、最終的にラッツへ行くことを決意します。
一方、ヘルハルト夫人は、カイルが庭師の育てた孤児であるレイラと結婚するという噂を聞き、呆れと怒りを露わにします。
彼女は、エトマン夫人が社交界での地位を失うだろうと憐憫の情を示し、レイラのことを「不埒だ」と非難しました。
マティアスは、母親の言葉に平静を装いますが、レイラ・ルウェリンの名前が彼の心の中で渦巻いていました。
泣いてみろ、乞うてもいい結末までのあらすじを読むなら

- 27話から始まる本物の家族
- 28話、博物館での出会い
- 29話、レイラの願い事
- 30話、プロポーズの結末
- 泣いてみろ、乞うてもいいの原作情報と韓国版
- 「泣いてみろ、乞うてもいい」はどこで読める?
- 泣いてみろ、乞うてもいい 結末までのあらすじまとめ
27話から始まる本物の家族
夜遅く、入浴を終えたマティアスは、窓辺に立ちます。
ラッツの邸宅の庭園は素朴ながらも、アルビスから移植されたバラが咲き誇り、その香りが漂います。
マティアスは、バラの香りを嗅ぐと、アルビスの夏、そして庭師の雑用を手伝うレイラの姿を思い出してしまうため、眉をしかめました。
彼はレイラを「何でもない」存在だと認識し、医者の息子との結婚は彼女にとって大きな幸運だと自分に言い聞かせます。
しかし、窓を閉めてもバラの香りは消えず、花瓶のバラに目を向けました。
レイラの名前を囁くと、その響きが甘美に感じられ、マティアスはバラを握りつぶします。
バラが咲いてもレイラのいない季節を想像し、彼はバラをむしりながらも投げ捨てることができません。
彼にとってレイラは、アルビスの一部であり、彼のもののように感じられていました。
この感情に駆られ、マティアスは生まれて初めて人を殺めたくなるほどの衝動に駆られます。
そして、来週提出期限だった近衛隊の将校服務延長書類を破り捨てるのです。
一方、ビルおじさんはレイラに、カイルとの結婚を受け入れ、大学に行くよう強く勧めます。
レイラはカイルのことは好きだと認めますが、結婚はあり得ないと考えています。
彼女は、カイルとエトマン家を「馬鹿にすることになる」と結婚をためらいますが、ビルおじさんは、エトマン博士も結婚を許していることを伝え、レイラ自身の心に正直になるよう促しました。
レイラは「今の自分が好きで、人から何を言われようと恥ずかしくない」と主張しますが、同時に「自分の努力まで馬鹿にされるかもしれない結婚をしなければならないのか分からない」と戸惑いを口にします。
ビルおじさんは、レイラが一生この小屋に閉じこもるつもりではないことを願うとともに、教師の資格を取ってアルビス近くの学校に就職し、ずっとそばにいたいというレイラの願いを聞き入れません。
ビルおじさんは、レイラに「どこで何をしても、このビル・レマーのちびレイラだ」と伝え、大学に行き、カイルと結婚して本当の家族を作るという「素敵なこと」を考えるよう促しました。
レイラは涙を浮かべながらも、「私たちも本当の家族ではないか」と問いかけるのです。
ビルおじさんは、レイラにラッツ行きの汽車の切符と旅費を渡し、「試験に落ちても本当の家族だ」と温かく諭します。
この後、カイルはレイラに、ラッツの自然史博物館を案内しました。
レイラは、カイルとの生殖行為や結婚に対する戸惑いを率直に口にし、カイルを困惑させます。
ビルおじさんのシャベルを思い出しながら、カイルはレイラの言葉をさえぎり、彼女の口にサンドイッチやクッキーをくわえさせました。
28話、博物館での出会い
マティアスが近衛隊の将校服務の延長を取りやめ、転役を決定したことに、近衛隊長のファレル大佐は驚きを隠せませんでした。
ヘルハルト家の老婦人の介護という理由で、大佐はマティアスの引き留めを断念します。
マティアスはファレル大佐に感謝の意を伝え、ラッツの都心へ移動し、除隊のための挨拶を続けます。
その後、彼は偶然にも、道路の反対側でレイラとしか思えない女性を見かけ、車を先に帰らせて彼女の元へ向かいました。
ラッツに到着した翌日、カイルはレイラをベルク帝国自然史博物館へ連れて行きます。
レイラは美術史博物館ではなく、迷わず自然史博物館を選び、その雄大な建物に感嘆します。
一日で全てを見ることができないほどの広さに、レイラは発つ前にもう一日訪れることを決意するのです。
レイラは試験を終えたばかりでしたが、カイルの試験が翌日だったため、彼を博物館に連れてくることはできませんでした。
体力を蓄え、楽な靴を履き、ノートとペンを持ったレイラは、まだ見ていない展示室へ向かって歩き出します。
マティアスは、まるで遠足に来た子供のように駆け回るレイラを、適度な距離を保ちながらじっと見つめていました。
首都の大学の入学試験がこの時期に行われることを思い出し、レイラが大学に進学し、カイルと結婚する決意を固めたのだろうと推測します。
植物標本の前で熱心に絵を描き、宝石を覗き込むように笑うレイラを見て、マティアスは彼女の笑みを邪魔したくないと考え、近づくのをためらいます。
レイラは去年の夏と比べて、どこか大人っぽく見えました。
植物標本展示室を出たレイラは、鳥の羽毛が飾られた通路で立ち止まります。
色とりどりのクリスタルオーナメントが光を反射し、まるで天国のような空間でした。レイラは興奮してオーナメントに手を伸ばしますが、届きません。
マティアスは迷わずレイラに近づき、背後から彼女を軽く抱き上げました。
クリスタルの鳥がレイラの目の高さで輝き、鳥のように飛んでどこへでも行けそうな、夢のような瞬間でした。
マティアスはレイラを降ろし、将校帽を脱ぎます。昨年の夏の午後と同じ、青い目が彼女を映していました。
マティアスは、レイラをカフェへ連れて行こうとしますが、レイラは顔を顰めて、彼に会えて嬉しかったと伝え、帰ろうとします。
しかし、マティアスは彼女を呼び止め、行く手を阻みます。レイラは、彼の態度に怒りを覚え、「こんなことは嫌だ」と訴えますが、マティアスは「ダメなことをしてみたいのか」と挑発的に尋ねます。
レイラは怒りから顔を赤らめます。マティアスは、孤児にお茶を買ってあげることに問題があるのかと、あくまで親切な行為だと装います。レイラは諦め、彼の後を追ってカフェへ入ります。
カフェで二人は黙っていましたが、レイラは沈黙に耐えられず、マティアスに「会えて嬉しかった」と声をかけます。
マティアスは、偶然会ったわけではないこと、そして自分が自然史に興味がないことを嘲笑うように伝えます。
レイラは動揺し、自身が公爵に嫌われていることだけは知っていると告げ、目を閉じました。
しかし、マティアスは「うん、嫌いだ」とあっさりと認め、「もう本当に嫌い」だと断言します。
29話、レイラの願い事
マティアスの冷酷な表情に、レイラは思わず息を殺します。
彼は、自分のいる場所はアルビスだけではないと、怒りを込めて言い放ちました。
レイラは、過去に彼に帽子を奪われた日のことを思い出し、二度と同じ目に遭うまいと、熱いコーヒーを急いで飲み干します。マティアスが「レイラ」と威嚇的に呼ぶと、レイラは震える手でお茶代をテーブルに置きます。
マティアスは、「君なんかに茶代をもらうべき人間だと思うのか」と問いかけますが、レイラは、公爵からお茶を奢られたくないと明確に答えます。
ここはアルビスではないため、自分の意思をはっきりと示したいというレイラの強い思いが見て取れますね。
レイラが顔を上げるようマティアスに命じられても、彼女は拒否し、怒りを隠さずに彼を睨みつけます。
彼女は「私は公爵のメイドではない」と主張し、ビルおじさんの家族であり、アルビスで世話になっているが、彼のメイドではないと反論します。
マティアスが「一体何者なのか」と問うと、レイラは「何でもない。今までもそうだったし、これからも永遠に」と答えました。
マティアスは、かつてレイラを絞め殺したいとさえ思った夏の日の記憶を思い出します。
レイラが置いたお金を手に取り、「持って行け」と言ってレイラの膝の上に落としました。
さらに数枚の金貨をスカートの上に投げつけ、クロディーヌがそうしたように、感謝の気持ちを込めて丁寧にお礼を言って受け取るよう要求します。
レイラは反論したいものの声が出ず、歯を食いしばって涙をこらえます。
マティアスは、それが嫌なら「可哀想な孤児に施す同情だと思えばいい」と告げます。レイラは宝石の欠片のような涙を流し、「可哀想だから結婚してやるという男を好きな君が、これしきの小銭数枚につまらないプライドを守るのも変ではないか」と、さらに追い打ちをかけます。
マティアスは、レイラが自分の前では笑わないが、泣くのを我慢できないことに気づき、彼女を傷つけることで、少なくとも自分を「何でもない」とは思わせないだろうと考え、カフェを後にします。
彼はレイラが一日も早く医者の息子と結婚し、彼の世界から消えること、そして彼がレイラに残した涙と傷が永遠に残ることを願いました。
その夜、レイラが泊まるホテルを訪れたカイルは、彼女が戻っていないことに心配し、博物館通りを走り回ります。
博物館を探してもレイラは見つからず、カイルは焦りました。
しかし、公園広場の噴水台の前で、像にコインを投げているレイラを発見します。
カイルはレイラに駆け寄り、彼女の顔を包み込みます。レイラの目が少し腫れていることに気づき、泣いたのかと尋ねますが、レイラは否定し、博物館を見物し、公園を散歩して願い事をしていたと答えました。
レイラはカイルの医学部合格を願ったと話しますが、最後の願いについては秘密だと答えます。
カイルはレイラの倹約家な性格から、まさか金貨を投げたのかと驚きますが、レイラはそれを認め、金貨が跳ね返ってしまうハプニングもありました。
レイラは、この金貨は「そうしても良いお金」だと主張し、カイルに無駄遣いをしないよう注意します。
カイルはレイラの手をそっと握り、どんな願い事をしたのか尋ねますが、レイラは秘密だと答え、首を振りました。
30話、プロポーズの結末
レイラとカイルはアイスクリームを手に夜の街を歩き、カイルはレイラをホテルまで送り届けます。
カイルはレイラに「なぜ自分と結婚したいのか」と尋ねますが、レイラは「自分が可哀想だからなら…」と口にすると、カイルは彼女らしくない冷たい声でレイラを呼び、怒りを込めて「自分が同情心で結婚しようとするような狂った奴に見えるのか」と問い詰めました。
カイルは、結婚したい理由はレイラを愛しているからだと告白します。カイルはこれまでの数百回のプロポーズを断られ続けてきたことを話し、可哀想なのは自分だと自嘲気味に笑い、レイラの髪を軽くかき乱すと、少し先を歩き始めます。
ホテルに到着し、カイルは日課のようにレイラにプロポーズします。
しかし、いつものように拒絶するはずのレイラは、静かにカイルの顔を見つめます。
そして、驚くべきことに、彼女は頷き、プロポーズを受け入れたのです。
カイルは歓声を上げ、レイラを抱きしめて回りました。
その夜、カイルはレイラと結婚し、平凡で幸せな日常を送る夢を見ます。
夢の中では、レイラがバラの花壇を手入れし、子供たちが明るく笑いながら遊び回っています。
娘が「お父さん」と呼びながら駆け寄ってくる姿、レイラが微笑む姿、甘いバラの香りが漂う中で、カイルは最高の幸福感を味わいます。この幸福感のおかげか、彼の試験は予想以上にうまくいくのです。
試験場を出て、外のベンチで待っているレイラを見た瞬間、カイルは本当に宙に浮いたような気持ちになりました。
カイルはレイラに、試験は難しくなかったか、うまくできたと思うかと尋ねられます。
カイルは自信満々に「勉強で二位になる方法を知らないカイル・エトマンだ」と答え、レイラは笑います。
カイルはレイラの手をそっと握り、彼女が驚きながらも振り払わないことに喜びを感じました。
レイラは試験の結果を不安そうに尋ねますが、カイルは自分が不合格になり、一緒に大学に通えないような状況にはならないと安心させます。
二人は手を繋いで医学館から生物学館まで歩き、笑いながらこれからの未来を語り合います。
レイラは、自分は合格が難しいかもしれないと心配しますが、カイルはレイラ以外に誰を選ぶのかと自信満々に答えます。
帝国の大学が女子学生の入学を許可したのは数年前で、選抜されるのはごく少数でしたが、カイルはレイラの合格を確信していました。
カイルはレイラが大きく成長したことに感心し、「レイラの夫になれるほど大きくなった」と付け加えます。
レイラは戸惑いながらも、その言葉に喜びを感じているようでした。
帰り道、カイルは一緒に住む家や、いつか生まれる可愛い子供たちのことなど、すぐに現実になる美しい夢を語ります。
レイラは5人くらいの子供が欲しいと答え、寂しかった時間を埋めたいという願いを垣間見せます。
カイルは、レイラを寂しくさせないために最善を尽くすことを誓いました。
二人は、赤ちゃんを5人も作るという決意に、恥ずかしがりながらも互いの顔を赤らめます。
最終的に、カイルは「一緒に行こう、エトマン夫人!」と叫び、レイラは走り出し、その幸せな後ろ姿をカイルは目に焼き付けるのでした。

泣いてみろ、乞うてもいいの原作情報と韓国版

「泣いてみろ、乞うてもいい」は、韓国発の作品であり、その人気はウェブトゥーンやウェブ小説として幅広く展開されています。
原作は小説であり、その詳細な心理描写や複雑な人間関係が多くの読者を惹きつけていますね。
この物語は、特に感情の機微を繊細に描き出すことで知られています。
登場人物たちが経験する喜び、悲しみ、そして葛藤が、読者の心に深く響くことでしょう。
韓国のウェブ小説として発表された後、その人気からウェブトゥーン化され、視覚的にも楽しめる作品としてさらに多くのファンを獲得しました。
韓国版のウェブトゥーンでは、絵の美しさやキャラクターデザインも高く評価されています。
これにより、小説版を読んだ方も、またウェブトゥーンから入った方も、それぞれの媒体で物語の魅力を存分に味わえるはずですよ。
「泣いてみろ、乞うてもいい」はどこで読める?

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泣いてみろ、乞うてもいい 結末までのあらすじまとめ
- ビルおじさんの不在がレイラの過去の孤独感を呼び覚ました
- カイルはレイラへの真剣な愛情から結婚を父親に申し出た
- マティアスはレイラへの強い執着心を自覚し始めている
- レイラはカイルのプロポーズを戸惑いつつも最終的に受け入れた
- マティアスはレイラの存在を消そうとしながらも強く意識している
- カイルはレイラとの幸せな未来を具体的に夢見ている
- クロディーヌはレイラへの優位性を意識し、婚約式で顕示しようとした
- ビルおじさんはレイラの幸せを願い、大学進学と結婚を強く後押しした
- レイラは過去の寂しさを埋めるように大家族を望んでいる
- マティアスは近衛隊の服務延長を撤回し、アルビスへ戻ることを決めた
- レイラとカイルの関係は友達から夫婦へと進展する兆しを見せた
- 物語はレイラの成長と、彼女を取り巻く二人の男性の対比を描いている
- 「泣いてみろ、乞うてもいい」は電子書籍サービスで読むことができる

